飲食店の物件探し・立地のポイント完全ガイド|坪数・インフラ・賃料目安と失敗しないチェックリスト

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飲食店の物件探し・立地のポイント

「何坪あれば何席置ける?」「ラーメンと中華で必要設備は違う?」「どのくらいの賃料が妥当?」――初期の失敗を避けるための現場基準を、数字とチェックリストでまとめました。

まず決めるべきは「立地×物件タイプ」

立地は需要の母数、物件タイプは初期費用と工期を左右します。先に優先順位を決めるとブレません。

立地の基本指標

  • 平日昼の歩行量(ランチ需要)/夜の人流(ディナー需要)
  • 同業の密度(競合)と補完業種(ジム・学校・オフィス)
  • 駅距離・視認性・導線(横断歩道の位置、帰宅動線)
  • MAPレビューの強さ(飲食カテゴリ記事でMEO解説にリンク)

物件タイプの比較

タイプ概要初期費用工期
居抜き既存厨房・内装を活用小~中短い
スケルトンゼロから設計中~大長い
未完成区画インフラ引込から対応長い

※「安い居抜き=得」ではありません。機器寿命や配管のやり直しで逆に高くつくケースも。

何坪で何席?|坪数と席数のざっくり目安

客席快適性と回転率のバランスを崩さないための目安です(バックヤード含む)。

業態目安坪数席数目安厨房:客席
ラーメン10〜15坪12〜20席6:4〜5:5
中華15〜25坪20〜30席7:3〜6:4
カフェ8〜12坪10〜15席5:5〜4:6
居酒屋15〜25坪20〜35席6:4

※厨房比率は仕込み量・火力・メニュー数で変動。中華は火口・冷蔵容量が大きくなりがち。

インフラ容量(電気・ガス・給排水)と換気は「最初に」確認

電気容量の目安

  • 電気厨房中心:15〜20kVA目安(メニューにより増)
  • ガス主体でも、空調+冷機で10kVA以上を見込む
  • 契約種別・幹線サイズ・分電盤余裕を確認

ガス・給排水・換気

  • ガス:中華・焼き物は一次側圧力と口径必須チェック
  • 給水:口径と水量(同時使用)/排水:グリストの有無
  • 換気:ダクト経路・ファン能力・給気計画(負圧対策)

※ダクト新設不可のビル・集合住宅は業態選定を見直す場合あり。先に管理規約を確認。

冷蔵庫・製氷機の容量目安(業態別)

縦型冷蔵庫の目安

業態冷蔵容量補足
ラーメン500L前後冷蔵1+冷凍1が定番
中華700L〜冷凍多め。食材点数が多い
居酒屋600L〜ドリンク用・仕込みで容量増
カフェ400L前後デザート・乳製品の管理重視

製氷機のキロ数

容量向いている店舗
25kg/日小型カフェ・軽飲食
35kg/日ラーメン・小規模居酒屋
45kg/日中華・焼肉・中〜大規模居酒屋
65kg/日〜大型店・宴会需要あり

※氷は「ドリンク回転×席数×営業時間」で算出。夏季は余裕倍率1.3〜1.5を推奨。

賃料と初期費用の考え方(キャッシュフローが命)

  • 賃料目安:売上見込みの8〜12%(商圏と坪効率で調整)
  • 保証金・共益費・更新料の負担も年額換算で把握
  • 工事費:居抜き小〜中、スケルトン中〜大(仕様・インフラで上下)
  • 余剰運転資金:最低3ヶ月分を確保(仕入れ・人件費)

詳細は 飲食カテゴリ の「費用・工期」関連記事も参照。

見落としやすい制限|管理規約・臭気・営業時間

  • 臭気基準・ダクトの屋外放出可否/振動・騒音クレームリスク
  • ビルの営業時間・定休日縛り・深夜営業の可否
  • 看板の位置・サイズ・照度制限、共用部利用のルール
  • ゴミ置場・搬入導線・駐輪/駐車スペース

内見時のチェックリスト(保存版)

  • 分電盤容量/幹線サイズ/空きブレーカー数
  • ガスの口径・圧力/メーター位置
  • 給水口径・排水勾配/グリスト有無
  • ダクト経路・ファン設置スペース・給気方法
  • 床レベル(傾き)/防滑性/防水立上がり
  • 天井高さ(機器搬入・排気経路に影響)
  • バックヤードの導線・保管スペース
  • 看板位置・視認性・夜間の見え方

チェック項目を写真付きでLINEに送ってくれれば、初期判定します。

まとめ|「立地×インフラ×容量」で初期失敗を避ける

華やかな内装よりも、まずはインフラと容量。ここが合っていれば工事も運用も安定します。迷ったら早めに相談を。

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