飲食店の開業ステップ④
設計・レイアウトの詰め方
― 厨房動線/電気・給排水/換気の確定 ―
図面のやり取りが始まるとき、厨房動線・電気容量・排水経路・ダクトルートをどう確定するか。 実務で役立つ打合せ項目と図面依頼チェックポイントを紹介します。
1. 厨房動線を中心に設計する
店舗レイアウトの主軸は厨房→ホール→客席の流れ。 図面を引く前に「1日の動き」を想定し、スタッフの導線を紙上で再現します。
- 配膳・下げ物の通路幅は最低800mm(人2人がすれ違える幅)
- ホール⇄厨房の出入り口は冷機器の前を避ける
- レジ前・待合・トイレ動線が交差しないように
- スタッフ用通路と客動線を分離(安全・効率・印象UP)
飲食店の「回転率」「作業効率」「安全性」は動線で決まります。
2. 電気容量と分電盤を確定
仕様が決まる前に主幹容量(A数)を確認しましょう。 特にIH機器や食洗機などの高負荷設備を導入する場合、幹線太さやブレーカー容量がボトルネックになることがあります。
- 幹線サイズと主幹容量(30A・50A・100A…)を図面に記載
- 電灯/動力系統を明確化し、厨房と空調でブレーカーを分ける
- 分電盤位置は客席側から見えない箇所に
電気容量は工事後の変更が最も難しい部分です。
3. 給排水のルートを確定
水回りの配管経路は「厨房→ホール→バックヤード」の順に整理します。 勾配や床上げの可否を早期に確定しておかないと、工事中に「排水が取れない」トラブルになります。
- 排水勾配(1/100〜1/50)が取れるか確認
- 給湯・給水の取り出し位置を明記(寸法で指示)
- 床上げ厚みと天井高を両立(保健所基準にも注意)
- グリーストラップの設置位置を先に決めておく
4. 換気・ダクトルートを設計
換気設計では、厨房排気と給気のバランスが最重要。 排気量ばかり増やすと店全体が負圧になり、ドアが開かない・臭気逆流などの問題が起こります。
- 排気:フード直上→屋上または屋外排出ルートを確保
- 給気:厨房天井から清浄外気を取り入れ
- 消音・防振:隣接テナントへの配慮を忘れずに
- フード排気とエアコン吸込み口の距離を取る
5. 設計打合せで確認すべき項目
必ず押さえる5項目
- 動線(ホール/厨房/バックヤード)
- 電気(主幹容量・コンセント配置)
- 給排水(配管径・勾配・床上げ高さ)
- 換気(ダクト経路・排気量・防音)
- 照明・コンセント位置・サイン電源
設計者に渡す資料
- レイアウト希望案(手書きでもOK)
- 厨房機器リスト(電気容量・ガス・給排水)
- コンセント希望位置のスケッチ
- 換気フードや空調室外機の希望位置
レイアウト相談・図面チェックも無料対応中
設計段階で迷ったら図面を送ってください。
プロの視点でコストと効率を両立するアドバイスを行います。


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