小売店の開業ステップ③
レイアウト草案と什器リスト作成
小売店の「売上を作る設計」は図面の段階で8割決まります。
動線・視線・手の届きやすさ・光の入り方──すべてが購買行動に影響します。
1. レイアウトの基本は“動線設計”
来店から退店までの動きを矢印で描き、商品の「見せ順」を整理します。
- 入口→注目棚(話題・新商品)→比較棚→レジ前
- 入口右側:来店客が最初に視線を向けるゾーン(必ず主力商品)
- 中央動線:滞在時間を長くする回遊導線(L字・コの字)
- 出口側:ギフト・ついで買い・季節商品を配置
2. ゾーニングで“役割別の空間”を作る
ゾーン例
- メインゾーン:主力商品/粗利の柱
- プロモーションゾーン:季節やトレンド提案
- サブゾーン:関連・リピート・ギフト訴求
ゾーンを3色で色分けしてレイアウトに描くと、バランスが一目でわかる。
3. 什器選びの考え方
什器は「高さ・奥行き・移動性」で決めます。什器リストを作って施工費を見積もりましょう。
- 棚什器:高さ1,200mm前後(腰高)で視認性◎
- 中島什器:回遊を促す中心エリア用
- 壁面什器:陳列効率とストック兼用
- レジ台:幅900mm以上で袋詰め作業スペースを確保
4. 照明・電源・サイン計画を同時に考える
照明は什器上部に「狙い照明」を当てることで商品の立体感が変わります。
コンセントや看板照明の位置もレイアウトと連動させておくと、施工時の手戻りが減ります。
5. 什器リストのテンプレート例
| カテゴリ | サイズ | 数量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 棚什器 | W900×H1200×D450 | 4 | 中央通路沿い |
| 中島什器 | W600×H900×D600 | 2 | 季節特設用 |
| レジカウンター | W1200×H900×D600 | 1 | 背面収納付き |
| POPスタンド | 可変式 | 5 | プロモーション用 |
6. レイアウト完成のチェックポイント
- 入口から店奥まで視線が通るか?
- 死角がないか?防犯カメラで補えるか?
- 什器間の通路幅は800mm以上あるか?
- 照明・電源・動線が干渉していないか?

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