小売店の開業ステップ④
仕入・取引条件・在庫初期設定
小売店の利益を左右するのは「仕入条件」と「在庫回転率」。
利益率だけを追うよりも、現金化のスピードを設計することが重要です。
1. 仕入先のタイプを理解する
- 卸問屋(問屋街・展示会)…定番商品が安定供給
- メーカー直取引…ブランド・独占性重視
- OEM/ODM…オリジナル商品展開に最適
- ネット卸(スーパーデリバリーなど)…小ロット・スピード重視
2. 取引条件の交渉ポイント
初回取引時に必ず確認するべき項目をリスト化しておきましょう。
- 掛け率(原価)と希望小売価格の差
- 最小発注ロット/リピート条件
- 納期・支払いサイト(例:末締め翌月末払い)
- 不良品対応/返品可否
- 販促POP・画像データの提供有無
3. 初期在庫は「30日分」を基本に設定
在庫過多はキャッシュフローを圧迫します。初期は「最小構成+回転重視」で十分。
- 主力商品:30日分
- 季節商品:15日分
- テスト商品:5〜10日分
※「在庫日数」= 在庫金額 ÷(1日平均売上原価)で計算。
4. 在庫管理システム導入の目安
Excelから始めてもOKですが、SKU数が100を超えたらクラウド在庫管理に移行を検討しましょう。
- 在庫連動POS(例:Airレジ・スマレジ)
- 在庫可視化ツール(例:freee在庫・スマクラ)
- 売上分析+補充アラート機能で欠品を防止
5. キャッシュフローを意識した仕入スケジュール
「仕入→販売→回収」のリズムを月次で管理することが黒字化の第一歩です。
- 売上回収サイト(クレカ・キャッシュレス)を把握
- 支払いサイトとの差を“資金ギャップ”として管理
- 在庫回転率を月次で追う
6. 在庫管理テンプレート例
| 商品名 | SKU | 在庫数 | 発注基準数 | 仕入先 |
|---|---|---|---|---|
| キャンドルA | CA-01 | 15 | 10 | ABC商事 |
| ギフトバッグM | GB-M | 40 | 30 | OEM企画 |
| マグカップ(白) | MG-W | 25 | 20 | メーカー直 |

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