最終更新:2026-01-12
クリニック開業の内装ポイント
クリニック動線設計の基本ガイド
クリニックの内装で、地味に効くのがレイアウトと動線です。
設備を豪華にしなくても、迷いにくい導線と働きやすい配置が整うだけで、体感のストレスが減りやすくなります。
この記事では、図面の段階で押さえておくと判断がラクになるポイントを、やさしく整理します。
1. まずはゾーニングから決める
レイアウトで最初にやることは、部屋の形を作る前にゾーン分けをすることです。
クリニックは大きく「受付・待合」「診療エリア」「バックヤード」に分かれます。
ここが曖昧だと、あとから扉の位置を変えたくなったり、受付の見え方が中途半端になったりします。
ゾーニングで先に決める3点
- 患者動線(入口→受付→待合→診察→会計→出口)の流れ
- スタッフ動線(受付→診察室→処置室→バックヤード)の最短ルート
- 交差ポイント(鉢合わせしやすい場所)を最初に潰す
迷ったら、「患者さんは一方向、スタッフは最短」を基準にすると整理しやすいです。
図面に書き込むメモ例(現場の解釈差を減らす)
患者動線:入口→受付→待合→診察→会計→出口
スタッフ動線:受付→診察室→処置室→バックヤード(最短)
交差ポイント:採血/処置前、会計前、トイレ前
2. 受付・待合は「安心感」と「見つけやすさ」
受付は、患者さんが最初に見る場所です。
ここは豪華さよりも、迷わない・声をかけやすい・落ち着くの3つが効きます。
受付の位置が見つけにくいと、それだけで空気がピリッとしやすいんですよね。
受付は「入口から見える」
入口から一度で見える位置にすると、初診の方の不安が減りやすいです。
見えない場合は、サインや床の誘導で補います。
待合は「詰めすぎない」
席数を増やすより、間隔と通路の余裕が大切です。
ベビーカーや車椅子が来る前提で、動ける幅を確保します。
光は「まぶしさ控えめ」
直射の強い照明より、拡散する光が合います。
間接光や壁面を照らす光で、雰囲気が柔らかくなります。
3. 診療エリアとバックヤードは「直線」と「近接」
スタッフ側の動線は、毎日の積み重ねです。
1回の移動が数メートルでも、回数が増えると疲れやすくなります。
ここは「直線動線」と「行き来が多い部屋の近接」が基本です。
| 場所 | 考え方 | よくある詰まり |
|---|---|---|
| 診察室 | 待合から迷わず入れる | 扉が見えずウロウロする |
| 処置室 | 診察室と近い配置 | 移動距離が長くなる |
| バックヤード | 受付/診療の両方へアクセス | どちらかが遠くなる |
動線の簡易チェック(考え方)
- 患者:一方向で迷わない
- スタッフ:往復が短い
- 交差:会計前・処置前・トイレ前は特に注意
4. バリアフリーは「通れる」だけでなく「回れる」
バリアフリーは、段差をなくすだけでは足りません。
車椅子やベビーカーが回転できる、すれ違える、付き添いの人が横につける。
こういう細かい体験が、クリニックの印象を作ります。
チェックしやすいポイント
- 段差なし(入口〜受付〜診察までフラット)
- 通路幅は余裕を持つ(曲がり角も含めて)
- 滑りにくい床材+要所に手すり
迷ったら、「大きい荷物を持った人が通れるか」で想像すると判断しやすいです。
5. よくあるつまずき(学びとして)
相談で多いのは「動けないほどではないけど、なんか毎日しんどい」というタイプです。
その原因は、だいたい交差ポイントの処理と扉位置に出ます。
受付前が混む
会計待ちと受付が重なると、入口付近が詰まりやすいです。
受付前の待機位置を作るだけでも体感が変わります。
処置室が遠い
行き来が増える部屋ほど、距離が効きます。
診察室と処置室は、近い方がストレスが出にくいです。
トイレ前で鉢合わせ
曲がり角や扉の前は詰まりポイントです。
開き勝手や扉の位置を先に見直すと整いやすいです。
6. 保存版チェックリスト
図面がなくても、写真と寸法で大丈夫です
レイアウトと動線は、少しの差で「毎日のしんどさ」が変わります。
いまの段階で全部決まっていなくても問題ありません。
写真とだいたいの寸法があれば、概算と進め方の目安をお戻しできます。
※内容によっては、施工パートナーを同席してご案内する場合があります(事前にお知らせします)。
よくある質問
- Q. レイアウト設計はどこに依頼するべき?
- A. 医療物件の実績がある設計事務所や施工会社だと、動線と衛生面の勘所が揃いやすいです。
- Q. 一般の店舗と何が違うの?
- A. 動線の分離(患者/スタッフ)や、衛生面、バリアフリーなどの配慮が必要になる点が大きな違いです。
- Q. 工期はどれくらい必要?
- A. 設計から施工まで含め、全体で2〜4ヶ月が目安です(規模や設備内容で変わります)。
※掲載内容は一般的な目安です。
実際の仕様や工事内容は物件や診療科目によって異なります。
掲載写真はイメージです。


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